センス(感性)とスキル(技術)

思いついた事をメモ

 

センスとスキルは違う。

というのを頭に入れておき、物事を見ていくと色々見えてくるものがある。

 

センスは先天的なもの、または個性。根本は変えようが無いが、様々な出会いと経験によって個性がより輝くことがある。

 

スキルは後天的なもの、練習や反復で向上する。優劣がつけ易く、何が良いのかという基準もある。論理の世界が強い。

 

ここの世界観に違いがある事をまず受け入れる。ここを意外とごっちゃにしている事を見かける。

センスと技術は違う部屋の話なのだ。

 

例えば画家を例に取る。

 

デッサンや写実など、本物をホンモノと同じように描けるようになるためにはスキルが必要。

 

練習を重ねて、技術を習得し、ホンモノっぽく描けるようになる。

 

上手いか上手くないかの基準も見え易い。つまりホンモノっぽいかどうか。ホンモノっぽければ上手い。技術が高いという事。

 

しかしセンスというのは、『そもそも真っ白な紙に何を描くのか?』というところから問われている。

そこに感性が宿っている。何をカッコいいと思うかとか、どの角度から捉えるかとか、なぜその瞬間を切り取るのか。とか

 

それらは一言で言えばセンスなのだ。

 

技術というのはセンスを発揮する道具の立ち位置。例えばこんな情景を描きたいというセンスを持っていても、それを描く技術が無ければ表現できない場合もある。だからセンスと技術は両輪なのだ。

 

しかし記載するように、技術は磨けるが、センスは磨けない。

センスは磨けるとしても、そもそも備わったものがベースなのでその上にしか積み上がらない。

 

センスがあって技術が無い場合は、何とかなる。しかし技術はあるが、センスが無い場合はどうにもならない。

 

だから世の中で何か仕事をするとき、自分はそもそも何かしらのセンスがあるのか、無いのか、その辺りを見極める方がよい。

 

センスが無いならば、センスのある人と組み、技術を磨いて存在価値を見出す生き方の方が輝ける。