前職の退職

今前職で働いていた時の夢を見た

 

僕は前職もあまり良い思い出として記憶がないのだが、今見た夢は楽しかった思い出が切り取られて思い出された。

ありがたかった。

頭がその時の気持ちになったので少し振り返りを書いておこう、疲れるまで

 

僕は前職でも営業をしていたが、どちらかと言えば性に合っていたように思う。

少なくともプレイヤー時代は仕事が苦手で、出来ない側でいたわけでは無かったし、定量結果としてもいなかった。

お金も同世代の人々よりはかなり多く貰えていたし、細かくは色々ストレスや悩みはあったがまぁ満足していたと思う。

裏返すと強烈にやりたい事が無かったとも言えるが、20代後半だったから何となく満足した生活をしていたような気がする。

やりたい事がなかったので「まぁまぁ」という状況にまぁまぁ満足していたとも言い換えられるかな。

 

おかしくなり始めたのはマネージャーになってからだ。

今から振り返れば、冷静に実力不足だったと思う。他の人がうまく出来るのであればやはり色々な意味で実力がなかった。ただそれだけだったように思う

 

僕はある拠点の営業マネージャーを任された。その任されたことそのものは誇らしかったが、楽しいとかは思えたことはなかった。

 

壁は2つあったと思い、一つはマネージャーとしての器だろう。僕は人をマネジメントするような精神的な豊かさ、落ち着き、他者を受容することなどマネージャーとして必要な人間性が備わっていない。

そんな人間が数人であれ人をマネジメントするというのは無理だろう。

ましてや自分の人生をポツリポツリと振り返り、人との関係性をうまく構築出来た成功体験もないのだからうまく出来なくて当然だ

あの当時いた周囲の人には迷惑をかけたと思っている。人を預かる器では無い事が原因だ

 

2つ目は与えられている目標をどのように達成し続けるのか自分なりのイメージが湧かなかった事だ。

僕はプレイヤー時代は営業成績は良かった方だったし、性に合っていた。楽しいと思える事もまぁあった。

しかし営業という仕事はお客(相手)があってのことであり、こちらの意識や努力ではどうにもならないところもある。…ように思う。まぁここは皆同じような条件でやっているのでわからないところもあるのだが

 

ある拠点をマネージャーとして任された時に、心底ではこの与えられている数字を毎月毎月達成し続けるためにはどうすればよいのか、僕にはその道筋や何を結局していればよいのか、それが手応え・実感としてとしてわからなかった

 

プレイヤーとしては実感があったかと言われれば、これをしていれば大丈夫だという実感はなかった。しかし色々考えるよりも毎度のチャンスに対してやれる事を…という事で毎日が過ぎていた。

 

なんかんだ救われていて、成績は良かった方だったが、突き詰めるとわからない。運が良かったのかも知れないし、僕が数字を作っていなくても顧客を会社から与えられていたのかも知れない。真相はわからない。

 

チームマネジメントとして他人を介在させながら成果を上げ続けるというのは結局何をすればよかったのか、多分僕はわからなかったのだと思う。

 

その上に加わり当たり前だが人を預かるというのは勿論色々な人間関係の問題も預かるということだ。(僕からみて)あまり仕事が出来ない人もいれば、反抗的な人もいて、それを包括して一つ目の理由である人間力が僕にはないのだからうまくいくはずがない

 

ふとシンクロするが、今日YouTubeである人がお兄さんが統合失調症になったきっかけを話していたが、その人が捉えている原因、おかしくなっていった原因(お兄さんが統合失調症を発病したキッカケ)は実力以上の進学校に入ってしまいその競争原理の中で負け組に入り、そこからストレスがあり、精神がおかしくなったそうだ。家庭内暴力から始まり、どんどんおかしくなってしまったという事だ

 

競争原理は勝ちも作るが負けも作る。裏と表。表裏一体

 

優秀な軍団に入れば、さほど優秀で無い人は負け側になっていく。負けとされた人は当然だがいい気持ちはしないだろう。抱く気持ちは劣等感だ。

本田圭佑さんのようにその挫折を乗り越えて…というが、それはその通りなのだが、その精神力や、前向きな捉え方出来る考え方や強さも含めて能力の一部なのだと思う。

言ってみれば広く捉えれば能力が足りないのだろう。残酷だが能力なのだと思う

 

今振り返ると色々な意味でその会社でその仕事を遂行する能力が僕には無かったのだと思う。残念ながら。しかし当時はうまくそれが受け入れられなかったのだと思う。まぁ今も受け入れられているのかもわからないが

 

6ヶ月の短いマネージャーから降格になり、再びプレイヤーに戻る。

前述したように本田圭佑さんのスピリットで頑張は事が出来たら僕の人生は違っていたのかも知れないが、タラレバはない。

やはり今から振り返ってもあの状態から頑張り直して成功していく事は僕には不可能だったと思う。そう言ってしまうのが本田圭佑さんスピリットと既に違ってはいるのだが…多分そこで違った事が心に芽生えた

 

この仕事は本当に僕の好きなことなのか

この仕事は本当に価値あることなのか

この会社は本当に良い会社なのだろうか

 

言い訳とも他責でもいいが、その時にこういった問いが自分の中に芽生えた

 

本質的に好きでも得意でも必要でもないと思っているものを売り捌く仕事をなぜしているんだろうかと…。

 

正直そう思えた

 

一旦疲れたのでここまで