リアルを読んで

井上雄彦さんのリアルは僕の好きな漫画

 

一番読み直しているかも知れないという漫画だ

 

何度も勇気づけられ、考えさせられた

 

しかし、少し連載が止まっていたのと僕自身の心境の変化があったからか、以前のような単純な勇気づけという心境にならなかった部分がある

 

それでも頑張ろうとは思ったけど

 

以前と違うところ

 

登場人物はそれぞれ事情や性格は違えど、こんな感じ

 

まず内側で好きなものがある

それにチャレンジする、叶えたいと頑張る

挫折する、困難がある

自分と向き合う

しかしまたチャレンジする

人間的な成長がある

 

そんな感じだ

 

シンプルに言えばそうだがそれを物語と絵に乗せて表現させるのはとてつもない才能なのだけれど

 

僕の心境の変化はとは言ってもそのシンプルなストーリーや状況設定が少し違和感を感じた

 

違和感…息苦しさか

 

何か好きなものがあり、それに向かい頑張る、努力する、でもダメで、でも頑張る、達成する

 

というスポーツマン的な精神性が大切なのだけれど、どこか冷めている自分がいる

 

もっと人生は淡々としているというか

 

そもそも好きなものがなかったり

それでも何かしらに向かい合って頑張るんだけど、それでもダメで、ダメというハッキリした挫折でもなくもっとダラ〜としている。白黒も付かない感じ

そして何も達成というゴールが無いまま生きていく

 

そんな感じが実際の人生なのではないだろうか

 

まず入り口の勝負的な事が出来る好きな事が内心あるという設定が普通無いのではないか

 

別に好きでもないが生活のためにその営みを続けるというのが現実の生活、生きるということではないか

 

20代とか30代前半まではリアルに感動が出来ていたが、少し冷めている自分がいた

 

以前発売の日にコンビニで買って、営業車の中で読み涙した事が懐かしい

 

あの時はスポーツマンの精神性だったのだろうなぁ