続き 距離感

そのバスを見つけた僕らはそこに向かった

 

かれこれ20分ぐらいは遅れてしまったようで既にバスに乗っていた乗客の空気感はピリついていた

 

つまり人に迷惑をかけていたわけだ

 

まず自分の事を棚に上げると

 

まぁ待っていれば来るんじゃないですか、と言った彼は僕が電話をしたりして動かなければ本当に待っていただけなのだろうか。そうであればもっと遅くなっていたのではないか。

彼だけの事ならば別にいいのだが、結局その判断で別の乗客に迷惑がかかったのではないか

 

次にオーナー

 

そのバスをタクシーと呼んだことで少なくとも我々2名は乗用車のタクシーを想像し、そしてタクシー乗り場の近くをウロウロしていたわけだった

それは僕らの労力や時間も奪っているけど、その他の乗客の時間も奪いイライラを募らせていたわけだ

 

要因を作り出したのはオーナーと考えると、やはりそれも含めて業務遂行力に欠けていたという事だろう

 

この世は資本主義だから競争に敗れる、お客から選択されないと生きていけない

 

このオーナーも本件だけならばいいが、そういった想像力の無さは仕事をする上で起きているのでは無いかと考えてしまった

 

良い人である事と、優秀な人は異なる

 

よくわからないけど、資本主義の弊害も感じながら資本主義でないと努力をしなくなるという人間の本質もあるように思い、何となく考えてしまった