気持ちと理屈

僕はボクシングの畑山と坂本戦が好きでドキュメンタリーも含めて度々見てしまう

 

何度も見る中で最近ふと思う

 

僕はボクシングのことを何も知らないのだけれど、試合に至るまでのインタビューなど見ていると何となく坂本さんの人間的な魅力や想いが負けに繋がっているように思えてくる

 

要するにドキュメンタリーの作りはこうだ

 

坂本さんは肉を切らせて骨を断つというような戦法で、ガードを下げ攻撃的なスタイルをとった。畑山さんのパンチはスピードはあれど軽いので貰っても倒れないという事のようだ。

 

対して畑山さんはスピードとコンビネーションで細かくパンチを当てていく

 

そんなような戦い方だった

 

しかしそのため坂本さんは試合前の練習時から顔を怪我をしてしまい、その怪我が試合当日も開いてしまった

 

肉を切らせて骨を断つというのはストーリーとしてはカッコいいのだけれど、結果負けてしまっているわけなんとも言えない

 

加えてそこ先方に至るまでの坂本さんの人間性が垣間見えるのだが、坂本さんはおそらく長く付き合いのあるトレーナーをうまく切れなかったんじゃないだろうか

 

当時も本当に信頼はしていたと思うけれど、頭を冷やし、本当にこのトレーナーは自分の夢を叶えるためのパートナーとして適切か、ドライな判断を実は出来なかったんじゃなかろうか

 

その点は畑山さんはかなりドライにリュウトレーナーを切っている

 

お互いに勝ちたいという気持ちは何も変わらない。しかし勝つという事に対してのドライさは違いがあるように思った

 

しかし個人的な魅力としてはやはり坂本さんに魅力を感じてしまう

 

あの試合に他人が感情移入出来るのはやはり畑山さんではなく坂本さんの存在だと思う

 

ボクシングは手段であって、そこには生き様があるからだろうなふと思う